2017年12月18日月曜日

オフロードカブ用フロントサスペンションの試作1

冬になって寒くてカブ乗れません!マジで気が滅入りますw
という訳でオフロード用のカブをコツコツ組み立てていこうかと思ってます。
といってもガレージが有るわけでもなく吹きさらしの車庫が有るだけなので冬の作業はキツイです。指先が動かなくなります。正直甘くみてたw。
だもんで室内で出来る作業を優先してやってこうかなと

そんな訳で今回はオフ用フロントサスペンションを試作してみます。
試作の内容的には

①ストローク長を長くする
②0~1Gのストロークを1G~のストロークに振り分ける
③ストローク長を保持しつつサスの軸長を減らす(オプショナル)

みたいな感じで目標を立てて行った訳ではもちろん無く
できたサスをノーマルサスと見比べながら書いただけです

んで①は”カモメ”と呼ばれるホンダの古き良き時代のカブのシリンダーをつかいます。

②はリトルカブのバネを使いプリロードを調整します。なんでリトルのバネなのかと言うと不等ピッチの下の方の領域が狭いのでプリロードをかけることで②の目標を達成しやすいからです。ノーマルカブのサスより柔らかいため、ストロークが増えることで上の方で固くなりすぎるのを防ごうという考えもあります。

③はカモメのシリンダーのストロークは伸びる方向に長いため、サスの長さがノーマルの物より長くなります。これによってフロントが高くなり、荷重がリア寄りになります。キャスター角が増え、ボトムリンクのアームもノーマルより立ち上がるため、ステムシャフトとのオフセットが減って更にトレール量が増えます。オフロードを走る上ではそんなに悪くない変化が多いと思うんですが、オンロードだと後述しますが問題が出てきます。そこでシリンダーのシャフトのストロークに使われていない部分をカットする等してサスの長さを抑え、フロントの上がりを抑えようというものです。

下の写真はカブのフロントサスのシリンダーを年代順に並べた物なんですが、なんか段々ストローク量が減っていってますね。12vに至っては4cm弱しかありません。カモメ時代のカブはアーム下のゴムダンパーやスプリング長でストローク量が制限されるため、これが実ストローク量っていう訳じゃ無いんですが、まずマージンが減らされ、マージンが0になったことによりゴムダンパーが省略され、その後実ストローク量も減らされた。と言っていいんじゃないかと思います。これらの変更は道路事情を鑑みての事なのかもしれませんが、ぶっちゃけ12vは乗り心地悪いですw。NTBと乗り比べて見れば分かりますが結構雲泥の差です。
そんな訳で今回は❶と❷のシリンダーを使って
オフロード用とオン兼用のサスを試作してみたいと思います。
カブのフロントサスのシリンダー色々
つづく

2017年12月13日水曜日

もうシーズンもおわりだなー・・

岩洞湖畔

大槌町の林道

奥中山高原

鹿角市 上沼放牧地

胆沢ダム

二戸市 上平放牧場
北上川河川敷

盛岡市 新庄中津川
今年も色んなとこ行ったなぁ・・。
しかし寒くてもうダメです。
冬もカブで遊んでる方々は本当にタフだと思って尊敬してます。
郵政カブのライダーも凄いよなー。

寝て起きたら春になってたら良いのに!w

2017年6月28日水曜日

ツーリング色々






最近カブで軽いオフロードをよく走ります。車体が軽いし、重心も低位置でマスもソコソコ集中しているので(と言うかエンジン以外に重量物が無いw)結構普通に走れます。
フロントサスがアレなので路面に気を付けないといけないしガンガン走るのは無理ですが(腕のせいも有りますが)自分には十分って感じかな。
タイヤやサスのセットもオン用のままで変えたりしません。ルーズに走ってますw

2017年4月13日木曜日

岩洞湖ツーリング


岩洞湖、まださみーです。温度計3度でしたw
スロットル開け始めで何回か失速するくらいです
湖面は結構氷残ってます。もうちょっとかなー

2017年4月12日水曜日

1p60(YX160)を常用するためのオーバーホールについて考えてみる3

初めにベアリングを変更するために右クランクケースのベアリング穴を加工します。なぜそんな事をするのかというと、ノーマルのメイン3速ギアが弱くて使い物にならないからです。それでモンキーの3速ギアを使うんですが、3世代目以降のyx160ではカウンターシャフトが変更になってモンキーのギアが使えません。そこでモンキーのギアと互換性のあるzs155のカウンターシャフトを使うためにベアリングの変更が必要になる訳です。

加工の内容は

クランクケースのベアリング孔拡大(27㎜→28㎜) 深さ+0.5㎜

というものです
井上ボーリングに注文して加工費3,500円(当時)でした。

加工後

まず組み込む前にクランクケースの洗浄をします。クランク大端部が壊れたクランクケースは鉄粉で酷いことになってるんですが、洗い油とかでシコシコ洗っても、指でなぞったら洗い残しがキラキラしたりして・・すげー面倒くさいので高圧洗浄機で洗ってみましたw

オイルと鉄粉でギトギトのカバー

まず高圧洗浄機で洗剤を吹き、その後洗浄します

一分後。なんということでしょう~ 指でなぞってもキラキラしませんw
ちな、ケルヒャーのサイクロンジェットノズルとかいうので洗ってます

きれいになったら組み込んでいきます

組み付けに、要所にモリブデンペーストを使う以外、オイルは殆ど使っていません
これはエンジンをマウントする前にオイルを入れて転がすことを前提にしているからです
この方法は、さるカブの大御所がブログで書いていた事のパクリですw




 摩耗跡が見えますがワッシャーを使っていた頃のものです。ベアリングを使用してからは摩耗していません。接触面もワッシャーより外周になるので(ベアリングの外輪にRがついているため最外周にはならない)多少摩耗しているケースでも再利用可能だと思います

 ベアリング(下のその他の表の1)と共締めしてドラムを固定します

グロメットw(その他の表の2)


液ガス。薄く塗らないと蓋閉めたときはみ出してオイルジェットの穴詰まるかも

クラッチフリクションディスクですが、手前側の二枚を切れやすいタイプの物(その他の表の3)に交換しています。これはシフトフィールを改善したり、ジャダーを防止する上でとても重要です

 座面に差があるので

ワッシャーで座面を揃えます 

スプリングワッシャーをいれてロックナットで固定。zs155のメインシャフトですが締めたロックナットと面一になるように先端のネジ山部分をカットしてあります

クリアランス。狭く見えますが当たりません。クラッチスプリングはノーマルだと滑るので強化品(その他の表の4)を使用




ピストンに印をつけて

穴を開けます。打音対策でピン上を軽量化しようという試み。exの上の穴はバランス取り用。今回のオーバーホール唯一の加工ですw

加工前のバランスはこんな感じ。ex側が僅かに重い

どうでもいいですが俺がピストン作るならピストンピンをオフセットさせるな。最近流行りのオフセットシリンダーと似たような効果が出ると思うんですがどうなんでしょうか? 



 ロッカーアーム。先端の軽量化と自分で焼入れをしています。摩耗はほぼありませんでした。クリアランスはIN,EXともに0.15


 メタルガスケットは60mm用を再利用します。まずバーナーでゴムコート?を焼きます。真鍮ブラシで磨いた後(写真)、液ガスを塗って乾かした後で使用しますが、熱を加えると折り返しの張力が無くなるし、歪んだり厚さが不均一になる可能性もあるのでやらない方が無難ですw


カムを排気上死点位置に合わせます。どうやるかというとカムをオーバーラップする所まで回して止まる所が大体上死点位置ですwまじかと思う人もいると思いますがまじです(カム山のロッカーアームとの当たり面にグリスを塗るとわかり易いです)自分の場合はその位置にポンチで印をつけてその印をベースに微調整します(進めると立ち上がりが強くなり遅くすると高回転域が強くなります。リセスに注意)が・・大体においてポンチ位置がベストかな・・

バルブのリフトはこんな感じ


ウッドラフキーをみながらピストンのトップを出します

カムスプロケットは強化品です(その他の表の5)。カムチェーンテンショナーの取り付け穴から指を入れてテンションをかけながらバネワッシャが沈むまでネジを締め(仮締め)その後フライホイルを手でもって本締めします(4バルブヘッドの場合カムスプロケットの山一個ずらし+ボルト穴長穴化、又は拡大(たしか8mm程度だったと思う)しないとカムのネジ穴と合いません)

大体出来上がりw

こんな感じで今回は終わりです
次回は2世代目ベースの2バルブエンジンのオーバーホールについて書きたいと思いますが、現在約18500km走行、あと3~4000km走ってからだと思うので夏も盛りの頃かな?


以下は使用部品をまとめた表です