2017年1月28日土曜日

1p60(YX160)を常用するための点火時期について考えてみる

1p60を長距離(20000~とか)乗るにあたって避けて通れ無いと思われる点火時期について書いてみます

点火時期は本当に厄介な物で
苦労して組んだエンジンが本当にあっという間に壊れます
そのヤバさは燃調が少し薄いまま走るとかの比じゃないです

4ミニ乗ってエンジン弄ってる人ならば
最大加速が得られるように点火時期をセッティングする人が多いと思うんですが、
俺も昔はそーでしたし

しかし、サーキットを走行するならそれで良いかもしれないですが
公道を走る場合は進角させすぎだと思います

同じ回転数でも加速中と巡航中では最適な点火時期が違うわけで

しかし大抵のモンキー用CDIは回転数しか考慮していない2次元マップのため
エンジンの状態に関わらず回転数が同じなら、同じ点火時期になります

アクセルの開度やインマニ負圧等を考慮した3次元マップのCDIなら
公道走行でも点火時期をつめることが可能だとは思いますが、モンキー用の大抵のCDIはそうじゃないので

アクセル全開で最大加速が得られるような点火時期が
例えばハイギアで低速巡航中のエンジンにどんな負荷を強いているか想像に難くないところです

以前ヨシムラがモンキーパーツに参入したときに技術者の方が

「モンキー用として販売されているCDIの点火時期のデータを取ったところ、ヨシムラのレーサーより過激な進角特性の物が存在した。これでは壊れて当たり前」

って言ってましたが・・w
モンキー系エンジン弄り歴の長い方なら あぁ・・多分あれだな・・ とか思った人も少なくないと思います。付けて効果が高いと感じるCDI程、実は危ないって事っすねw


そんで自分は具体的にはどーしてるかなんですが

まず1p60のノーマルのステータとフライホイルにモンキー用のCDIは使え無いと思ったほうが良いと思います。フライホイルの突起の位置が全然違いますし、エキサイターコイルやピックアップコイルが出力する電圧もモンキー系と同じとは限らないのでCDIが破損する可能性も考えられます

そんな訳でステータとフライホイルごとモンキー用に交換するか
あるいは専用品のCDIを使うかになると思うんですが、自分の場合は専用品を使っています

使っているCDIはOORacingのコレ。5ピンのAC-CDIです

他にバッテリー点火用の4ピンのDC-CDIも売ってます

これをこのまま使うと点火時期が早すぎるので
ピックアップコイルの固定用金具のネジ穴を長穴にしてコイルを上に移動させて固定します

フライホイルの突起とコイルの鉄芯(磁石)の間に0.8~1.0mm位のシックネスゲージを挟んでピックアップコイルを固定するとやりやすいです
その後ピストンのトップを出して、フライホイルにクランクケースの切り欠きを目印にしてマジック等で印を付けます(もともと付いてるTの印は微妙にずれてます)。その印から全周分度器で、自分の場合は32度の所に印をつけた後、タイミングライトを用いて、クランクケースの切り欠きと付けた印が最大進角時(3000rpm~)に重なって見えるようにピックアップコイルの位置を微調整します。(メンドクサ・・2号機は1号機のコイル位置を見ながら適当にコイルを上に移動させて終わりですw)

このCDIはレブリミットを設定する機能が有るんですが(伸びてる2本のコードを短絡させると機能がオンになる)
確かに負荷の掛かった走行中は働いているようですが
無負荷状態の例えば空吹かしで試すとリミットを超えて回転が上がる場合が有ります(失火している感じは有るんですが)
ギアチェンジをミスってギア抜けからオーバーレブした時が有るんですが
デジタコのピークホールド機能で確認したら16000近く回ってて笑いましたw
そんな訳でレブリミット機能はあまり信頼できないと思います

まとめると、2次元マップのCDIで公道を走行する場合
壊さないように走るためには点火時期を妥協する必要が有ると思う。
って事かな・・

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